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今さら聞けない!? 確定申告のいろはすべて教えます

毎年春一番と共に訪れる確定申告。今年はみなさん無事に完了しましたでしょうか? 正直、面倒くさいイメージばかりが先行して、てきぱき進められる人はなかなかいないのではないでしょうか。それでも、確定申告をすれば戻ってくるお金もあるので、知識を頭に入れておくとよいでしょう。

確定申告とは?

PAK85_kakuteishinkokupen20140312231341_TP_V[1] ぱくたそ

ある年の1月1日から12月31日までのすべての所得を計算し、税額を確定する作業です。源泉徴収によってすでに税金を支払っている場合などには、還付金が受けられることもあります。
 給与所得者は、毎月の給料から所得税が天引きされた上、年末調整で精算が済んでいるので、多くの方の場合確定申告の必要はありません。ただ、一定額以上の医療費、住宅の新築や増改築、災害や盗難による被害、会社の退職などがあれば確定申告で、払い過ぎた税金の還付を受けられます。

青色? それとも白色?

TAKEBEatamayamanu_TP_V[1] ぱくたs0

 確定申告には青色申告と白色申告の2種類がありますが、基本は白色です。〝基本は〟という言い方をする理由は、一定条件を満たしていないと、そもそも青色申告ができないからです。
 青色申告の適用を受けるには、課税対象となる年(今年なら平成28年)の3/15までに青色申告承認申請書を提出しておく必要があります。前年にこの書類を出して、翌年の確定申告に適用されるかされないか、となるため、急に青色申告事業者にはなれないのです。詳しくは後述しますが、青色申告にはそれなりに複雑な書類も必要となります。
これに対し、基本である白色申告は、源泉徴収票と家計簿レベルの帳簿という書類があれば、思い立った当日にでも申告手続きを済ませることも可能です。第一の違いは、実際の申告作業の前の段階で手続きが必要かどうか、ということになります。
前もって手続きが必要で、書類も複雑な青色申告について、もう少し掘り下げていきましょう。簿記の原則に従って記帳する青色申告では、貸借対照表や損益計算書がある場合は65万円の控除が受けられます。白色で受け付けられるような簡易な記帳しかないなら、控除額は10万円止まりです。
また、青色申告では不動産所得、事業所得、山林所得の三つに対して税法上の恩恵が受けられることにも触れておかなければなりません。さらに、純損益の繰り越し控除が以降3年間繰り越せたり、引当金の経費算入によって貸倒引当金などの引当金を必要経費に算入できたり、配偶者などが青色申告専従者給与の恩恵を受け、自分の家族の給与を必要経費にして課税金額から差し引けるといったメリットがあります。
青色申告事業者になることのメリットをまとめると、必要経費として差し引かれる控除額が大きくなり、その結果課税金額が減って、最終的に税金が少なくなるということです。

何が必要なの?

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 国税庁のホームページで、申告に必要な必要書類のPDFがリスト化されています。ここでチェックしておきましょう。
一般的な申告では、以下のような書類の提出が考えられます。
・社会保険料控除
・生命保険料控除
・医療費控除
・地震保険料控除
 いずれも納税金額の減額につながるので、きちんと揃えておきましょう。

 

実践:初めての確定申告

ME_biz20160902171817_TP_V[1]ぱくたそ
 ここから、申告の流れを具体的に追ってみましょう。必要な要素を表にします。
青色申告 白色申告
帳簿 詳しいものが必要 家計簿程度のものでOK
届け出 実際の申告の前年の3/15までに、青色申告会への届け出が必要 必要なし(税務署へ直行可)
必要書類 所得税青色申告決算書
確定申告書B
収支内訳書
確定申告書B

 初めての確定申告では、手続きが簡単な白色を選ぶ人が圧倒的に多いようなので、ここでは白色に絞って話を進めることにします。
まず、仕事をしている会社から送られてくる支払調書、経費の証明として領収証を準備します。
 次に、入金と出費の流れを明らかにするための帳簿を作成します。表に示した通り、白色申告は家計簿程度のもので大丈夫です。出費は、交通費、資料代、通信費などの費用別に分けて記します。
 そして収支内訳書を作ります。こちらも、先に紹介した国税庁のホームページでダウンロードすることができます。

 

さまざまなパターン

girl-1064658_1280 pixabay
 

在宅ワーカーであっても、一定額以上の所得がある場合は所得税を収める必要が生じます。
国税庁のホームページでは、基本となる部分が次の言葉で説明されています。
「給与を2か所以上から受けていて、年末調整をされなかった給与の収入金額と、各種の所得金額(給与所得、退職所得を除く)との合計額が20万円を超える」
 また、主婦で確定申告が必要な人は、以下の3つに大別することができます。
(1) 副業からの所得の合計が20万円を超える 
(2) 扶養家族で、パートやアルバイト先からもらう給与所得が年間103万円を超える
(3) 扶養家族で、在宅ワークなどから得る所得が年間38万円を超える
 所得を得る方法によって、20万円、103万円、38万円という金額がポイントになるわけです。
最後に書類の記入について書いておきます。ここからは、税務署に行くなり、先の国税庁のホームページからダウンロードするなりして実際の申告書を手に入れ、それを見ながら読んでみてください。
まず、申告書2枚目の〝所得の内訳〟から始めます。〝所得税及び復興特別所得税の源泉徴収額〟という項目で、源泉徴収票の枚数と合計金額を確認しましょう。1枚目の確定申告書Bは、以下の段取りで埋めていきましょう。
1.〝収入金額等〟に〝事業〟という項目があります。この〝営業等〟欄に売上金額を記入します。
2.〝所得金額〟、〝事業〟の〝営業等〟欄に売上金額(収支内訳書と同じ数字)を記入します。
3.〝所得から差し引かれる金額〟の〝基礎控除額〟に38万円と記入します。
4.〝税金の計算〟の〝所得税及び復興特別所得税の源泉徴収額〟に、〝所得の内訳〟欄の合計金額を記入します。
5.〝税金の計算〟に数字を書き入れて終わりです。
 これが大体の流れです。初めての申告は、必要な書類を揃えるところまで自分でやって、あとは税務署で係の人に手伝ってもらいながら進めるほうがいいでしょう。ちなみに、こちらの国税庁のホームページには動画も準備されています。
 いかがでしょうか。今年の申告は白色で済ませたとしても、来年から青色確定申告で申告できればかなり得することができそうだ、と感じる在宅ワーカーの方は決して少なくないと思います。

DATE
2017.04.04 17:51:53 火
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今さら聞けない!? 確定申告のいろはすべて教えます

毎年春一番と共に訪れる確定申告。今年はみなさん無事に完了しましたでしょうか? 正直、面倒くさいイメージばかりが先行して、てきぱき進められる人はなかなかいないのではないでしょうか。それでも、確定申告をすれば戻ってくるお金もあるので、知識を頭に入れておくとよいでしょう。

確定申告とは?

PAK85_kakuteishinkokupen20140312231341_TP_V[1] ぱくたそ

ある年の1月1日から12月31日までのすべての所得を計算し、税額を確定する作業です。源泉徴収によってすでに税金を支払っている場合などには、還付金が受けられることもあります。
 給与所得者は、毎月の給料から所得税が天引きされた上、年末調整で精算が済んでいるので、多くの方の場合確定申告の必要はありません。ただ、一定額以上の医療費、住宅の新築や増改築、災害や盗難による被害、会社の退職などがあれば確定申告で、払い過ぎた税金の還付を受けられます。

青色? それとも白色?

TAKEBEatamayamanu_TP_V[1] ぱくたs0

 確定申告には青色申告と白色申告の2種類がありますが、基本は白色です。〝基本は〟という言い方をする理由は、一定条件を満たしていないと、そもそも青色申告ができないからです。
 青色申告の適用を受けるには、課税対象となる年(今年なら平成28年)の3/15までに青色申告承認申請書を提出しておく必要があります。前年にこの書類を出して、翌年の確定申告に適用されるかされないか、となるため、急に青色申告事業者にはなれないのです。詳しくは後述しますが、青色申告にはそれなりに複雑な書類も必要となります。
これに対し、基本である白色申告は、源泉徴収票と家計簿レベルの帳簿という書類があれば、思い立った当日にでも申告手続きを済ませることも可能です。第一の違いは、実際の申告作業の前の段階で手続きが必要かどうか、ということになります。
前もって手続きが必要で、書類も複雑な青色申告について、もう少し掘り下げていきましょう。簿記の原則に従って記帳する青色申告では、貸借対照表や損益計算書がある場合は65万円の控除が受けられます。白色で受け付けられるような簡易な記帳しかないなら、控除額は10万円止まりです。
また、青色申告では不動産所得、事業所得、山林所得の三つに対して税法上の恩恵が受けられることにも触れておかなければなりません。さらに、純損益の繰り越し控除が以降3年間繰り越せたり、引当金の経費算入によって貸倒引当金などの引当金を必要経費に算入できたり、配偶者などが青色申告専従者給与の恩恵を受け、自分の家族の給与を必要経費にして課税金額から差し引けるといったメリットがあります。
青色申告事業者になることのメリットをまとめると、必要経費として差し引かれる控除額が大きくなり、その結果課税金額が減って、最終的に税金が少なくなるということです。

何が必要なの?

CL201_syorui2320140830185655_TP_V[1]

 国税庁のホームページで、申告に必要な必要書類のPDFがリスト化されています。ここでチェックしておきましょう。
一般的な申告では、以下のような書類の提出が考えられます。
・社会保険料控除
・生命保険料控除
・医療費控除
・地震保険料控除
 いずれも納税金額の減額につながるので、きちんと揃えておきましょう。

 

実践:初めての確定申告

ME_biz20160902171817_TP_V[1]ぱくたそ
 ここから、申告の流れを具体的に追ってみましょう。必要な要素を表にします。
青色申告 白色申告
帳簿 詳しいものが必要 家計簿程度のものでOK
届け出 実際の申告の前年の3/15までに、青色申告会への届け出が必要 必要なし(税務署へ直行可)
必要書類 所得税青色申告決算書
確定申告書B
収支内訳書
確定申告書B

 初めての確定申告では、手続きが簡単な白色を選ぶ人が圧倒的に多いようなので、ここでは白色に絞って話を進めることにします。
まず、仕事をしている会社から送られてくる支払調書、経費の証明として領収証を準備します。
 次に、入金と出費の流れを明らかにするための帳簿を作成します。表に示した通り、白色申告は家計簿程度のもので大丈夫です。出費は、交通費、資料代、通信費などの費用別に分けて記します。
 そして収支内訳書を作ります。こちらも、先に紹介した国税庁のホームページでダウンロードすることができます。

 

さまざまなパターン

girl-1064658_1280 pixabay
 

在宅ワーカーであっても、一定額以上の所得がある場合は所得税を収める必要が生じます。
国税庁のホームページでは、基本となる部分が次の言葉で説明されています。
「給与を2か所以上から受けていて、年末調整をされなかった給与の収入金額と、各種の所得金額(給与所得、退職所得を除く)との合計額が20万円を超える」
 また、主婦で確定申告が必要な人は、以下の3つに大別することができます。
(1) 副業からの所得の合計が20万円を超える 
(2) 扶養家族で、パートやアルバイト先からもらう給与所得が年間103万円を超える
(3) 扶養家族で、在宅ワークなどから得る所得が年間38万円を超える
 所得を得る方法によって、20万円、103万円、38万円という金額がポイントになるわけです。
最後に書類の記入について書いておきます。ここからは、税務署に行くなり、先の国税庁のホームページからダウンロードするなりして実際の申告書を手に入れ、それを見ながら読んでみてください。
まず、申告書2枚目の〝所得の内訳〟から始めます。〝所得税及び復興特別所得税の源泉徴収額〟という項目で、源泉徴収票の枚数と合計金額を確認しましょう。1枚目の確定申告書Bは、以下の段取りで埋めていきましょう。
1.〝収入金額等〟に〝事業〟という項目があります。この〝営業等〟欄に売上金額を記入します。
2.〝所得金額〟、〝事業〟の〝営業等〟欄に売上金額(収支内訳書と同じ数字)を記入します。
3.〝所得から差し引かれる金額〟の〝基礎控除額〟に38万円と記入します。
4.〝税金の計算〟の〝所得税及び復興特別所得税の源泉徴収額〟に、〝所得の内訳〟欄の合計金額を記入します。
5.〝税金の計算〟に数字を書き入れて終わりです。
 これが大体の流れです。初めての申告は、必要な書類を揃えるところまで自分でやって、あとは税務署で係の人に手伝ってもらいながら進めるほうがいいでしょう。ちなみに、こちらの国税庁のホームページには動画も準備されています。
 いかがでしょうか。今年の申告は白色で済ませたとしても、来年から青色確定申告で申告できればかなり得することができそうだ、と感じる在宅ワーカーの方は決して少なくないと思います。

2017.04.04 17:51:53 火