先月からスタートした学研教室のスタッフの紹介。第二回目は、教材制作担当の教務部幼児・小学課所属の小幡いつかさんです。
高校生の頃出会った先生のおかげで、それまでの人生でなかったほど国語の楽しさを知ったという小幡さんは、国語の先生になるという明確な目的を持って大学に進学しました。そして、より多くの子どもたちの学力向上に貢献したいと思い、教材作りに関わりたいと思うようになりました。たくさんの子どもたちに働きかけ、国語力を上げたい。それが、国語の教員免許を持つ小幡さんの土台にある強い思いです。教務部の仕事はテキスト編集が中心かと思いきや、長いときには一週間続けて日本全国を飛び回り、学研教室の先生方とコミュニケーションを取っているということです。
社歴と日頃のお仕事の内容を教えてください
入社4年目、所属は教務部幼児・小学課で、メインの業務は国語教材の編集です。国語に関しては小学校も中学校も担当していまして、幼児・小学課という横断的な部分ではほかの教科に関することも提案したり、企画したりしています。
それに加え、全国出張して学研教室の先生向けに研修も行っています。教材について編集の意図や効果的な使い方などの説明、また「国語」に関する教科的な説明をする場ですね。教材を作ってそれで終わりではなく、現場に行って先生方からの反応を聞けるというのはこの会社ならではですね。
お仕事で楽しいこと、難しいことを教えてください
楽しいことで一番に思いつくのは、教材やマニュアルを作っているときに、わかりやすいもの、効果の高いものができたときです。「自学自習」の学研教室なので、教材の解説を読んで子どもたちに自分で考えてもらうのですが、教材が「よりわかりやすくできた」「何度も練り直して、よいものにできた」と思える瞬間が一番ぐっときます。よいイラストレーターさんやデザイナーさんと仕事をし、想像以上の仕上がりになったときも嬉しいです。
あとは、先生方と直接お会いできることです。教材を実際に使っている先生に褒めていただいたときも嬉しいですね。「教材がよいので、学校での成績が伸びた」と知らせていただけることもあります。それに、「いろいろな塾があって迷ったけれど、教材を見て学研教室の先生になることを決めました」という方もいらっしゃいます。教材の編集者が先生方の声を直接聞けるというのは嬉しく楽しいし、とても贅沢なことだと思っています。
難しいと感じるのは、たとえば「わかりやすい教材」「よい教材」とは何なのだろうと考えることです。全国の先生、全国の子どもたちや保護者の方の意見をすべて採り入れることは不可能です。先生方が使いやすく、子どもにも学習効果がある教材でなければならないですし、あるいは国語というものに対する私なりのこだわりを実現したいということもあります。こうしたものすべてを含めた上で、ベストな教材とは何かと考えています。それが一番難しいと感じます。
学研教室のよいところを教えてください
小手先ではなく、本当の学力をつけられるということが学研教室のよいところだと思います。優れた塾はたくさんあって、そうした塾でテクニックを学べば翌週のテストでよい点を取ることもできるでしょう。でも、そうではなくて、学研教室では生きる力、本当の意味での学力というものを大切に考えています。こういう点がほかの塾とは違うと思います。テストでよい点を取るだけ、大学に行くためだけの勉強方法ではありません。
学研教室で学んだことは、社会に出てからも通用すると思っています。家の土台作りのようなもので、いかに外観がきれいでも土台がおろそかにされていたらしっかりした家にはなりません。無学年方式や、繰り返し学習によってしっかり勉強できる学研教室のやり方だと、そのおろそかな部分がなくなります。だから、どんなものでも積み上げることができます。頑丈な土台は、すべての子どもが生きていくのに必要なものだと思います。
会員さん、先生、そして先生候補の人たちに向けてひとこと
全国出張で多くの先生方とお会いする機会があるのですが、いつも思うのはみなさんとても熱心だということです。子どものことをすごく考えていて、本当に温かいんです。その上で知識が豊富で教える実力もあります。いつも一生懸命で、血の通った仕事をしていただいて、先生方にはとても感謝しています。これからも先生方にとって使いやすい教材を作れるようがんばっていきたいので、ご意見大歓迎です。現場を一番に、大切に考える編集者でいたいと思いますので、これからもよろしくお願いします。
会員さんには、学校の先生と違って、学研教室の先生が「一生の先生」になる可能性を伝えたいです。信頼し合える素敵な関係を築いている会員さんと先生方がたくさんいます。社会人になったこと、子どもが生まれたことを学研の先生に報告するということをよく聞きます。ぜひみなさんも学研教室に通って、先生やお友だちといい関係を作って、学力だけではなく、一生の宝物になる人間関係も築いてほしいと思います。みなさんには何にでもなれる可能性があります。未来の可能性をどんどん高めていくため、その可能性に向かうための道具として、学研教室で本当の力を手に入れてほしいです。
先生候補の方々に向けては、私自身がこれまで会わせていただいた先生方のような子どもの成長を願う温かい気持ち、子どもが好きだという気持ちが大切だということ、そういう気持ちがあれば、素敵な教室ができるということをお伝えしたいです。指導にあたって不安もあるかもしれませんが、それは本社で用意している充実した研修や勉強会で、可能な限りのフォローをさせていただきます。不安な要素を取り除くための仕組みはこちらで用意しておりますので、子どもが好きで学習塾をしたいと思っている方は、安心してチャレンジしていただきたいと思います。
国語が好きだった小幡さんは、高校の時はテスト前に直前対策テキストをルーズリーフに手書きで作ってクラスメイトに配っていたそうです。その時の「国語が好き」「教えることが楽しい」という気持ちが、今の仕事の原動力にもなっているのでしょう。学研教室のバックアップ体制は、小幡さんのような学研の“中の人”たちの熱意によって形作られています。
説明会は全国で開かれています。こちらのページからお近くの会場を検索してみてください。実際の教室の様子は、こちらのページからご覧いただけます。先輩先生のインタビューも参考にしてください。
温かい気持ち、子どもが好きだという気持ちがあれば、資格は十分です。ご自身の可能性を活かしていく場として、学研教室を考えてみませんか?
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- DATE
- 2019.06.27 11:00:02 木
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