“学研の中の人”を毎月紹介しています。今回ご登場いただくのは、中部支社長代理/名古屋事務局長の橋本学さんです。教室数300という名古屋事務局のトップとして、200人以上の先生方を対象に定例研修会を企画・運営し、一人ひとりの先生の思いを大切にしながら仕事をされているということです。精力的に仕事をこなす姿勢の根底にあるのは、学研教室の” すべて子どもたちのため”という考え方と、どこまでも先生方と一緒に走り続けようという熱い気持ちです。
日頃のお仕事の内容を教えてください
2009年の10月に中部支社に入社しまして、以来名古屋で仕事をしています。役職としては、今は支社長代理ということで中部支社の仕事、そして名古屋事務局長としての仕事を兼務しています。
仕事は多岐にわたるのですが、地域の教室をお手伝いする事務局をサポートするのが第一です。もちろんその先には先生方やお子さま、そして保護者の方々もいらっしゃいます。現場からは少し離れているかもしれませんが、常に地域のお子さまたちと保護者様と向き合っている先生方が働きやすいようにということを考えながら仕事をしています。旗振り役として先頭に立ちつつ、細かいところまで気を配る必要もあります。
もう少し具体的にお話しすると、先生方に事務局にお越しいただいて行う定例研修会で、支社としての方針、あるいは時期に合わせたトピックに基づいたお話をします。その後先生方と昼食をご一緒したりして現場の声を聴き、支社の方針に活かしていくということも考えます。先ほど事務局のサポートといいましたが、事務局とのミーティングも随時設け、定例研修会の内容の振り返りも随時行っています。
全体的な仕事としては、教室を作って新しい先生を育成し、既存の先生方のサポートを行っていくということなので、ミーティングでは教室がしっかりとできあがっているかということも含め、状況を確認しながら適切なアドバイスをできるよう努力しています。
仕事をなさっていて楽しいことを教えてください
大事にしていることがふたつあって、これが私たちの仕事の軸になると思います。まず地域の子どもたちの学力向上というミッションです。そしてそれを支える先生方の思いを実現するため、伴走・並走していくことです。
そういう中で楽しいのは、先生方と新学期に向けての方策を考え、先生方がそれを実行してくださって、きちんと成果が出たときです。新しい会員さんがたくさん来てくださったとか、会員さんたちの笑顔が増えて学力の向上につながったとか、そういうことがあると一緒に走っている私たちとしてはとても嬉しいのです。先生がご自分で思い描いていた形の実現、目標の達成といった先生方の喜びを事務局に伝えていただくときは、本当に嬉しく感じます。
逆に、難しいことは何でしょうか
私たちの思いや、その時々に実行していただきたいポイントを伝えることの難しさを感じます。名古屋事務局は全国でも五指に入る大きさで、教室数が300ほどあります。定例研修会には200人以上の先生がいらっしゃいますので、会場の確保だけでも大変です。学研教室の理念や指導方針もそうなのですが、「今月はこういったポイントがあります」とか「保護者の方との面談に力を入れていきましょう」といった事務局や支社のメッセージをお話しするときに、すべての先生にこちらの意図通り伝わるとは限りません。そこに難しさを感じてはいるのですが、だからこそ先生方との個々の対応を大切にしています。大勢お集まりいただいているところで一斉にお話しするだけではなく、それぞれの先生が抱いていらっしゃる思いを大切にしていきたいと思っています。人によって伝わり方は違いますし、教育観も違います。ですから、まずは先生のお話を伺うことにしています。
先生方のご家庭の状況や年齢、あるいはお子さんの状況などのご事情によって、教室運営に集中できる時期のバランスについて考えなければならなくなるときがどうしても出てきます。教室経営が安定していて、日頃から事務局とのコミュニケーションが盛んな先生であれば、ある程度までお任せしておいても心配は感じません。
その一方で急激に会員数が減ってしまったり退会数が多かったりすると、新学期などの会員募集に力を入れたいときに、伸びている先生のデータも駆使しながら「この先生は気になるから訪問したほうがいいかもしれない」あるいは「この先生はもっと伸ばせるから、改めて方策を話し合おう」ということになります。そこを事務局の方で見きわめながら、一部の先生に偏りすぎないよう進めています。
「これをやってください」と一方的に伝えるのではなく、まず先生の状況をよく知ろうと努めます。そのためにも、こちらも変に気を遣うことなく質問でき、また先生の方でも忌憚なく答えていただけるという信頼関係が必要です。日常的な励ましの言葉も必要です。先生方に、多くの会員さんたちや保護者の方にきめ細かい対応を頑張っていただいている分、私たちもサポートできる部分で全力を尽くさなければなりません。それが私たちの責任です。
たとえば退会が続いたようなとき、先生は私たちが想像する以上にダメージを受けられています。会員さんにもご家庭にもさまざまな事情があり、退会はある意味避けられない部分もあるので、まずは先生の話をよく聞き、そしてとにかく前を向いていただけるようにしています。保護者の方に対するアンケートでポジティブな回答をいただくことも多いので、そうした意見を意識して前を向いていただきます。そして会員さんにたくさん来ていただくための具体的な方策を一緒に考え、時間をかけて実行していきます。
学研教室のよいところを教えてください
理念とか指導方針についてもよく言われますが、私は“日本のすべての子どもたちに必要な力をつけることができる教室”だと思います。言葉にすると安く聞こえてしまうかもしれませんが、「自分で考える力」であるとか、学力にとどまらない「生き抜いていくために必要な力」をつけることができる教室だと思っています。
以前読んだある地方紙の教育コラムに「人生を登山にたとえたとき、今の親は子どもに道具を持たせすぎる」という表現がありました。今の子どもたちが本当につけなければならないのは、最小限の道具をいかに活用して、自分で考えて登っていくかという力であるということでした。学研教室が提供しているのは、まさにそういうものなのです。一番大切な根幹の、体幹のような力をつけることができるのが学研教室です。私は“正義感100パーセントでできる仕事”と表現していますが、それだけ子どもたちにとってよい教室だと考えています。
会員さんたちにひとこと
ある先生もおっしゃっていたのですが、みなさんの可能性は本当に無限で、そこを導いていけるのが学研教室だと思うのです。身につけることができる力は一生ものなので、先生を信じて教材と向き合ってほしいと思っています。
また学研教室は、教室だけで成り立つものではありません。教室とご家庭で成り立っています。宿題をやるだけではなくて、おうちの方と一緒に学んでいただきたいと思います。おうちの方とのコミュニケーションも大切なので、たくさんお話をしてください。興味が湧くことがあったら、それをどんどん追求してください。おうちの方も学研教室の先生も、そういう姿勢を応援してくれると思います。そして、そういう姿勢を応援できるのが学研教室です。
先生方にひとことお願いします
それは、感謝しかありません。先生方が集まって、誰かが大変な時期にあるという話になると、同じような話がみなさんから出ます。ただ、その辛い部分を見せるようなことはありません。とてもお若く見える先生が多くいらっしゃるのですが、「子どもさんたちと向き合っているから若くいられる」とおっしゃいます。
70歳を超えても第一線で活躍なさっている先生方もたくさんいらっしゃいますが、先生方には、地域の教育拠点や子どもの居場所という意味合いで、長く続けていただきたいと思っています。私たちはよく「学研教室の先生は一生の担任です」というキャッチフレーズを使いますが、卒業した子どもたちが気軽に立ち寄れる場所を残すという意味でも、先生方の教室は地域にとってぜひとも必要です。
未来の先生方へひと言
学研教室の先生は、ライフスタイルに合わせてできる仕事です。そして何より、“100パーセント子どもたちのため”と胸を張ってできる仕事です。学研教室は、本当の意味で地域の教育に貢献できるお仕事であり、地域教育を救うくらいの役割を担っていると思っています。40年のノウハウがある私たちが並走・伴走しますので、安心して始めていただきたいと思います。
また、学研教室には同じ思いを持った先生仲間が多く集まっています。この間、長く続けてこられた先生方を表彰するイベントを行ったとき、30人ほどの先生に話していただきましたが、「学研教室の教材やシステムがよかったし、事務局も頼りになったけれど、一番よかったのは仲間の先生がたくさんいたこと」というご意見をたくさんお聞きしました。ランチ会など近隣の先生や同世代、同期の先生方との交流の機会もあるようですし、ベテランの先生から学ぶ勉強会なども開かれています。先生同士で学び合えるイメージですので、新しく先生になる方にはとても心強いと思います。
学研教室の先生になりませんか
学研教室では、橋本さんのように熱意あふれるスタッフが先生方をサポートし、同じ思いを共有しながら同じゴールに向かって一緒に走っています。毎月の研修会を通して新しい学びを得ることができ、また、ベテラン先生や同期の先生方と作るネットワークで学び合いの環境が自然に生まれています。
40年のノウハウと全国に広がる教室のネットワークが、教えた経験がまったくないという方であっても、しっかりとバックアップしていきます。説明会は全国で開かれています。こちらの
ページからお近くの会場を探してみてください。実際の教室の様子はこちらの
ページでご覧いただけます。
先輩先生のインタビューも参考にしてください。
長く続く地域教育の拠点、子どもたちの居場所としての学研教室で、ご自身の可能性を試してみませんか?
=こちらのコラムも読まれています=
・
こういう人がやっています! 学研教室の中の人VOL.1
・
「子どもたちに国語の楽しさを感じてほしい!」 学研の中の人VOL.2
・
笑顔と元気を大切に 学研の中の人VOL.3
・
生徒さん、先生方、保護者の方々、そして私自身もHAPPYに! 学研の中の人VOL.4
・
子どもたちの算数スイッチをONにする教材を! 学研の中の人VOL.5
・
英語を使って「できる!」を増やしてほしい! 学研の中の人VOL.6
・
私たちはみな、子どもたちの顔を思い浮かべながら仕事をしています 学研の中のVOL.7
・
「来て良かった!」研修会から笑顔になって帰っていただけるように 学研の中の人VOL.8
・
先生独自のカラーを出せる教室を作っていくお手伝いをしたい 学研の中の人VOL.9
- DATE
- 2020.02.27 13:31:09 木
- TAG